いざ!一つ下の次元へ…

社会不適合な社会人の現実逃避

今日も月がきれいです

最近めっきり日が落ちるのが早くなりましたね。夕方5時半ごろでしょうか、買い物前にちょっくら散歩するかと思ったらもう完全に夜じゃないですか。もう冬ってことですね。

 

まあ暗いのはお構いなく散歩を始めたわけですが、しばらくすると犬を連れた夫婦っぽい二人組とすれ違ったんですね。僕は犬をガン見しながらすれ違おうとしたんですが、その時、夫婦のおじさん(お兄さん?)のほうにめちゃくちゃ小さい声で「こんばんは」と言われたような気がしました。

 

僕はとても戸惑いました。なぜならそのおじさんの声が小さすぎて、「自分に挨拶をした」のか「奥さんと話していて、それがたまたまこんばんはと聞こえた」のか判別できなかったからです。お互いに歩く脚は止まりません。僕は1秒以内に、「おじさんは自分に挨拶をしたと思われるので挨拶を返す」のか「ただ奥さんと話しているだけだと思われるのでそのまま通り過ぎる」のか判断をしなければいけなくなりました。

 

僕の下した決断は、「わずかに頭を下げて会釈っぽい何かをする」というものでした。さらに余裕がなかったためか、頭の動きもやけに素早く相手の反応を微妙に伺いながらでしたので間違いなくキモかったと思います。

 

すれ違った後、言うまでもなく僕は耳を澄ませました。夫婦は無言で去っていきました。僕は一人で頭を抱えました。

 

モヤモヤしながらしばらく歩くと月が見えてきました。(建物で隠れていた)

あの丸い球体は、はるか遠い距離にとんでもない大きさで確かに宇宙空間に浮いている・・・ぼやーとそんなことを考えていると先ほどの件はどうでもよく思えてきました。冴えない人間の冴えない気持ちもその圧倒的なスケールを前には無になるようです。宇宙は偉大ですね。

 

月といえば昨日は”ほぼ皆既月食”だったみたいですね。数十年ぶりの天体ショーですか?仕事やからほぼ見れんかったわ!!

会社を出た午後8時前には天体ショーは終わりかけで、わずかに欠けた月を見た僕はそれをキレイだと思う気持ちと、寂しいような気持ちの両方が湧き上がり複雑な気持ちになりましたよ。

 

なお職場の先輩や同僚の方々は、喫煙所にて丁度いいタイミングで月食を楽しめたようです。タバコを吸わない僕は月食を楽しむことも、タバコミュニケーションをとることもありませんでした。数十年ぶりの天体ショーは僕にセンチメンタルな気持ちをもたらしてくれました。タバコを吸わなくても喫煙所に付いていけばよかっただけの話なのですが・・・このあたりに自分が社会になじめない要因があるのでしょう。

 

最後にこういった天体ショーを心から楽しめたのはいつだったでしょうか・・・次は休日に発生してくれ!と願うばかりです。